港湾技研報告

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港湾コンクリート構造物の補修方法としての電着工法の適用性

港湾技研報告 VOL.030 NO.03 1991.09

執筆者阿部正美,福手勤,横田優,佐々木晴敏
所属構造部 材料研究室

要旨

  電着技術によるコンクリート構造物への補修効果や適用
性を検討するために実構造物試験と室内試験を実施した。 
 試験結果等より得られた主な点は以下の通りである。  
1)コンクリート表面には1〜2?程度の電着物が認められ
、ひびわれ部へは優先的に電着物が充填された。     
2)電着工法を行うことにより、コンクリートの透水性は1
/40程度(通電5ヶ月)に低下し、水蜜性の向上が認めら
れた。                        
3)コンクリート中の塩化物イオン量の減少が認められた。
4)通電によるコンクリート中の鉄筋の付着強度は通電適用
範囲内の電流密度(0.5〜0.75A/?程度)では、付
着強度の低下は見られなかった。


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