港湾技研報告

一覧へ戻る

繰返し水平荷重下で大変形する砂地盤中の杭の拳動

港湾技研報告 VOL.031 NO.04 1992.12

執筆者菊池喜昭,高橋邦夫,鈴木操
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 本研究では、乾燥した砂地盤中に建て込んだ幅20?の板
状の模型杭に水平方向繰返し荷重を行い大きな変形を与え、
大変形時の杭の拳動を繰り返し荷重に対する杭の拳動につい
て検討した。                     
 その結果、処女載荷時には、大変位時(今回の模型実験の
レベルで変位y>15?)においても港研方式(p y旭握
圧逢が適用できることがわかった。このことは、地盤反力が
なかなか上限に達しないことを意味する。また、同じ荷重を
繰り返し載荷した場合には、杭の変位及びたわみ角は次第に
増えてくる。この伸びは、繰返し回数の対数にほぼ比例する
。繰返し載荷時の杭背面に砂が上部から供給されるため、杭
の変位が増えてくる。砂の供給はなくならないため、変位は
繰返し回数とともに増加する。このとき、最大曲げモーメン
トの発生する深さ∫mmaxから曲げモーメント第一ゼロ点
の深さ∫m1の地盤反力の発生の仕方が変化し、杭の変位の
伸びは曲げモーメント第一ゼロ点の深さ∫m1あたりから顕
著となる。


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.