港湾技研報告

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低置換率SCP改良地盤中の矢板式岸壁の拳動

港湾技研報告 VOL.032 NO.02 1993.06

執筆者北詰昌樹,村上喜代治
所属土質部 地盤改良研究室

要旨

 サンドコンパクションパイル工法(SCP工法)は、軟弱
地盤に振動を用いて砂を圧入し、締固められた砂杭を造成す
る工法である。SCP工法によって改良された粘性土地盤の
支持力に関しては、模型実験や現地実験などの数多くの研究
が行われている。一方、桟橋や矢板式岸壁などに用いられる
SCP改良地盤の拳動に関する研究は限られており、改良地
盤の破壊形態や水平抵抗力の評価方法は確立されていないの
が現状である。                    
 そこで、本研究ではSCP改良地盤中の矢板式岸壁の水平
抵抗に関して遠心模型実験を行い、改良地盤の拳動、矢板の
曲げモーメント拳動を検討した。研究では、SCP改良地盤
の改良幅、矢板の曲げ剛性を変え、地盤拳動への影響を検討
した。一連の実験の結果、改良地盤の破壊形態を明らかにす
とともに、矢板の曲げモーメント、矢板の最大たわみ量、矢
板のタイ荷重に及ぼすSCP改良の効果を明らかにした。


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