港湾技研報告

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費用便益分析による接岸ドルフィンの最適断面の評価

港湾技研報告 VOL.032 NO.02 1993.06

執筆者白石悟,上田茂
所属構造部 海洋構造研究室

要旨

 本研究では、製油所の原油バースの接岸ドルフィンについ
て、費用便益分析による最適断面の評価手法を検討した。検
討においては、その構造形式を単杭構造(SPS)によるも
のとし、船舶接岸荷重の数値を変えて断面を決め、これらの
断面について耐用年数中における船舶の接岸荷重に対するド
ルフィンの破壊確率を計算した。また、接岸ドルフィンが破
壊した際の原油および製品の出入荷形態についての対処代替
案を作成し、接岸ドルフィンの破壊時の出入荷形態の変更に
伴う費用および施設の破壊に伴う減収等による負の便益の評
価式を作成した。また、これらの費用および負の便益を評価
するための原単位を調査し、これを用いて各断面の耐用年数
中の期待総費用を計算し、期待総費用最小化原則により構造
物の最適断面について検討した。


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