港湾技研報告

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マスコンクリートとしての温度履歴を受けたコンクリートの材料特性−主に耐久性に着目したモルタルによる基礎実験−

港湾技研報告 VOL.032 NO.02 1993.06

執筆者福手勤,守分敦郎,鈴木康範
所属構造部 材料研究室

要旨

 マスコンクリートのように初期材齢において高い温度履歴
を植えたコンクリート材料特性(特に耐久性に関する項目)
をモルタル供試体を用いて検討した。その結果、初期材齢に
おいて高い温度履歴を受けた供試体は20円Cで養生された
供試体に比較して、?長期的な強度発現性が劣る、?中性化
速度が早い、?塩分浸透性が大きい、?セメント水和物がポ
ーラスな構造をもつようになるなど、コンクリートの耐久性
が劣る特性を示すことが明らかになった。このことからマス
コンクリートの水和熱によるひびわれ防止対策として、断熱
養生または加熱養生を行うとは好ましいものではなく、プレ
クーリング、パイプクーリングなどセメントの水和熱による
コンクリートの温度上昇をできるだけ抑制するような工法が
望ましいことがわかった。


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