港湾技研報告

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潜堤周辺の底泥の局所洗掘に関する実験的研究

港湾技研報告 VOL.033 NO.02 1994.06

執筆者鶴谷広一,吉永宙司,佐々木豊喜
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 本論文は、これまで十分に解明されていない直立型潜堤の
周辺や、先端部での流れと波による底泥の洗掘について実験
的に検討したものである。実験には粘土槽付きの長さ11m
、幅40?、高さ50?の二次元造波水路を用いた。実験は
、流れと波による潜堤周辺の底泥の移動・堆積の実験(実験
1)と、流れによる潜堤先端部の洗掘に関する実験(実験2
)に分かれる。実験1では底泥としたカオリナイトを用い、
波および流れをかけて潜堤周辺部の局所洗掘と堆積について
調べた。実験2では、底泥としてカオリナイトとベントナイ
トを用い、比較のために砂を使った実験も行った。流れは2
次元の光ファイバー式レーザードップラー流速計を用いて、
乱れも含めた詳細な測定を行った。この測定された2次元の
流速データを使って、3次元流速を堆定するMASCONモ
デルを使って、潜堤周辺の複雑な3次元流れが求まることを
示した。


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