港湾技研報告

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限界状態設計法の鉄筋コンクリート港湾構造物への適用に関する研究

港湾技研報告 VOL.033 NO.04 1994.12

執筆者長尾毅
所属計画設計基準部 設計基準研究室

要旨

 限界状態設計法は1960年代に提唱されて以来、コンク
リート構造物の合理的な設計法として注目を浴び、世界の趨
勢はこの方法の採用に向かって進みつつある。我が国におい
ても土木学会のコンクリート標準示方書に位置づけられたこ
とをはじめとして、研究・教育の分野においては既に限界状
態設計法が定着している。               
 港湾の鉄筋コンクリート構造物の設計では、これまで許容
応力度法が用いられてきたが、こうした背景を受け、より合
理的な設計法である限界状態設計法を導入するための準備を
行う必要が生じている。                
 本研究においては、限界状態設計法による構造物の安全性
を従来設計法と同程度に保つ観点から、荷重の特性値や安全
係数を設定し、各限界状態の検討方法をとりまとめた。また
、ケーソン式防波堤、桟橋上部工、ケーソン式係船岸の試設
計結果を許容応力度法の設計結果と比較検討することにより
安全係数の影響度を分析した。


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