港湾技研報告

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マルチ・フェイス多方向不規則波造波装置の適用性について

港湾技研報告 VOL.034 NO.02 1995.06

執筆者平石哲也,金澤剛
所属水工部 波浪研究室

要旨

 通常型の多方向不規則波造波装置は、複数の造波板が一列
に並んでいるため、目標とする波浪場が水槽内の一部に限ら
れるという問題がある。水理実験を高精度に行うためには、
広い有効造波領域を確保することが重要である。本研究では
、有効造波領域を拡張するために造波機をコの字型に配置し
たマルチ・フェイス多方向不規則波造波装置を提案し、斜め
規則波および多方向不規則波を対象とした水槽実験により、
本造波装置の適用性について検討した。その結果、目標波が
造波できる有効造波領域は、従来型の造波法では再現不可能
な領域にも存在することなどが明らかとなった。また、数値
計算によって、造波機同士の接合部に曲率を考慮して造波装
置を配置すれば、マルチ・フェイス造波法の適用性を高める
ことができることなどが判明した。


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