港湾技研報告

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海洋環境下における再生コンクリートの適用性に関する研究

港湾技研報告 VOL.037 NO.04 1998.12

執筆者伊藤正憲,福手勤,田中順,山路徹
所属構造部 材料研究室

要旨

 建設廃棄物であるコンクリート塊の有効な再利用方法の確
立が望まれている.その有効な再利用方法のひとつに再生骨
材としての利用がある.本研究では,再生骨材を用いた再生
コンクリートの海洋環境下での適用性評価を目的として,強
度性状,すり減り抵抗性状およびコンクリート内部の鋼材に
対して有害な影響を与える塩化物イオン浸透量およびその拡
散係数についての検討を実施した.
 検討の結果,再生コンクリートも水セメント比を普通コン
クリートよりも小さくすることにより,必要な強度が確保で
き,また,これにより各種耐久性もある程度確保できること
から,使用部位の選定および曝露される環境を考慮すれば海
洋環境下においても十分適用可能であることが明らかとなっ
た.


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