港湾技研報告

一覧へ戻る

海洋環境(酒田港20年)に暴露したコンクリート梁の材料劣化が梁の力学性能に及ぼす影響

港湾技研報告 VOL.038 NO.02 1999.06

執筆者横田弘,秋山哲治,?田秀則,三上晃,福手勤
所属構造部 構造強度研究室

要旨

構造物の適切な維持管理をするためには,劣化・損傷程度に
応じた補修,補強あるいは更新が要求される.そのため,劣
化の生じた構造物における現時点での耐力評価,耐用年数に
達するまでの残存機能等を定量的に把握することは極めて重
要である.そこで,実際の海洋環境に20年以上暴露したコン
クリート梁について,静的載荷試験を行いその耐荷性状を調
べた.また,圧縮強度試験等の物理試験,内部鉄筋の腐食状
況や塩化物含有量等の化学分析を行い,コンクリートの材料
劣化について考察し,梁の耐荷性状に及ぼす影響を検討した
.その結果,コンクリートの材料強度に概ね低下はなかった
が,塩化物含有量の増加,骨材反応等が確認された.また,
梁の耐荷性能は内部鉄筋の腐食が確認されたものの優れた性
能を有していた.


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.