港湾技研報告

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コンテナターミナルにおける荷繰り最小化による荷役効率化

港湾技研報告 VOL.038 NO.03 1999.09

執筆者門前唯明,田邊俊郎,中島晋
所属機械技術部 機械作業システム研究室

要旨

 昨今,我が国の国際コンテナターミナルの競争力の低下が
強く指摘されており,荷役作業の効率化を図るなどの新たな
対策が求められている.本研究で想定した今後増加が予想さ
れる本船荷役専用バッファを有するコンテナターミナルでは
,本船荷役においてコンテナクレーンを待たせることなく陸
側荷役システムを動かすことが容易である等の利点をもつ反
面,配置替えという負荷の大きい荷役作業があり,レール式
トランスファークレーン(RMG)の高速化が要求される.そこ
で,輸出コンテナの配置替え荷役における配置替え順序と障
害コンテナ移動先の決定において,線形計画法を動的に適用
し,荷繰りを最小化して荷役の効率化を図る新しい手法を提
案した.シミュレーションの結果,従来の荷役方式による荷
繰り回数を30%程度に低減でき,これによりRMGの必要速度を
10%程度軽減でき,本手法の有効性を確認した.


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