港湾技研報告

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後浜から砂丘前面にかけての植生が地形変化に及ぼす影響に関する現地観測と植生を考慮した飛砂量の数値計算

港湾技研報告 VOL.040 NO.01 2001.03

執筆者栗山善昭,中島剛,上堂薗孝一,望月徳雄
所属海洋環境部 漂砂研究室

要旨

 後浜から砂丘前面にかけての領域の地形変化と植生との関
係を現地観測結果を基に検討した.その結果,高さ10cm程度
の植生が後浜から砂丘前面にかけての地形変化に影響を与え
ることが明らかとなった.すなわち,植物が繁茂していると
きには,植生の海側限界点から砂丘根元にかけての領域の海
側で飛砂による堆積が起こっていたのに対して,植物が枯れ
ているときには,砂丘側で堆積が起こっていた.これは,植
生による飛砂の捕捉ならびに飛砂発生の抑制の有無が原因で
あると推察された.続いて,植生を考慮した飛砂量計算シミ
ュレーションモデルを作成した.モデルの有効性を飛砂量の
実測値を基に検討した結果,本モデルは植生のある場合とな
い場合の飛砂量の岸沖分布を定性的に表すことが明らかとな
った.


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