港湾技研報告

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浚渫泥土を利用した貧配合セメント処理土の力学特性および材料特性

港湾技研報告 VOL.040 NO.02 2001.06

執筆者渡部要一,土田孝,引屋敷英人,古野武秀
所属土質部 土性研究室

要旨

 従来のセメント固化処理工法は,深層混合処理工法に代表
されるように強固な安定処理土を形成することを目的として
いたが,近年では,貧配合セメント処理土が護岸の腹付け工
に採用されるなど,浚渫泥土を建設材料として有効利用する
試みがなされている.本報告では,フェイルセーフの考え方
に基づき敷設された二重の遮水シートの中間保護層として貧
配合セメント処理土が採用された徳島県橘湾の廃棄物埋立護
岸(捨石式傾斜護岸形式)を例として取り上げ,貧配合セメン
ト処理土の練り混ぜ直後の施工性を検討することを目的とし
たベーンせん断試験,実務における配合計算ならびに品質管
理に最も多く用いられている一軸圧縮試験,処理土の変形性
を評価することを目的とした三軸試験(等方圧密非排水圧縮
せん断試験CIU,K0=0.5とした異方圧密非排水圧縮および伸
張せん断試験CAU)ならびに一次圧密終了(EOP)を基準とした
急速圧密試験,施工後の養生環境管理の検討を目的としたひ
び割れ観察実験を行った.


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