港湾技研資料

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衝撃砕波圧に関する一実験

港湾技研資料 NO.0032 1967.04

執筆者合田良実,原中祐人
所属水工部 (模型試験課)

要旨

 斜面上の直立壁に作用する衝撃砕波圧についてその発生機
構を検討するため、壁面の波圧が最大となるのが、水面が波
圧計に接触する前か後ろかを調べてみた。この結果、衝撃砕
波圧の発生時には壁前面に空気層が存在することが明らかに
なり、衝撃砕波圧は、Bagnoldの唱えたような空気層
の圧縮を伴うことが検証された。実験には固有振動数660
0c/sの半導体ゲージ利用の波圧計とオシロスコープを組
合せ、波高約10?の波に対して60〜1340gr/?の
衝撃砕波圧を測定した。また、衝撃圧力の継続時間はその最
大値と反比例の関係にあり、圧力の時間積分値が一定範囲に
おさまることも確認された。              


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