港湾技研資料

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鉛直振動流型造波装置の設計とその造波特性について

港湾技研資料 NO.0032 1967.04

執筆者広本文泰,阿部淑輝,須藤茂
所属水工部 波浪研究室

要旨

 フラッブ型等の従来用いられた造波装置では、模型からの
反射波が造波板で再反射されて波を歪める欠点がある。本資
料は、こうした欠点を取り除く鉛直振動流型造波装置の設計
例とその特性試験結果について報告するものである。   
 造波装置は幅60?の風洞付22m水路に取り付け、水路
床に切った縦溝孔(588×400?)の中で水平の短形板
を0〜300?の振幅で上下させる構造である。発生波の周
期は0.6〜6.6sec、波高は最大10〜12?で、反
射率は平均7〜8%であり、造波部の反射が極めて小さい。
従って、数分間測定を継続した波形記録にも、波形および波
高の歪みは認められなかった。波高は砕波の波高に近いとこ
ろで効率よく得られない点を除き、合田の理論式にほぼ即し
た波高が得られた。また、2次波峰の発生はフラップ型の造
波機による発生限界に近いことが知られる。       


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