港湾技研資料

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衝撃荷重の測定について−減衰振動系の衝撃応答特性−

港湾技研資料 NO.0033 1967.08

執筆者合田良実
所属水工部 波浪研究室

要旨

 衝撃荷重の測定、あるいは衝撃荷重の作用を受ける構造物
の応力解析などでは、衝撃に対する応答を考えなければなら
ない。このための検討資料として、1自由度減衰振動系を取
り上げ、これに短形、三角形(前傾、対称、後傾)、正弦波
形、逆余弦波形、減衰正弦波形などの衝撃パルスが作用した
ときの応答波形を求め、これを各種の振動数比、減衰定数に
対して計算して、この結果を10枚の衝撃応答スペクトル図
としてとりまとめた。                 
 衝撃応答の一つの特徴は、定常強制振動のような共振を生
じないことで、衝撃荷重による最大変位はその荷重が静的に
作用したときの2倍以下である。また、衝撃荷重の作用時間
が振動系の固有周期の約0.3倍以下であれば、応答波形は
衝撃荷重の力積に比例した振幅の自由振動となり、衝撃波形
そのものには関係しなくなる。さらに、衝撃荷重の測定にお
いては、ピックアップの減衰定数ができるだけ大きい方が望
ましく、場合によってはピックアップの1/2程度の低い振
動数のガルバノメーターを用いた方が良いこと、などの結果
が示された。また、ピックアップの取付部材は、それ・・・


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