港湾技研資料

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鹿島港におけるポンプ船試験報告

港湾技研資料 NO.0045 1968.03

執筆者八木得次,宮崎昭児,入江義次,奥出律
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 鹿島港におけるポンプ船の適正能力を知るために、昭和4
2年6月6日から9日までの間、送水試験および浚渫試験を
行ったので、その結果を報告する。           
 ポンプ船の能力は、土砂の掘削性および排送性の両面から
決められるべきものであるが、鹿島港の場合は、土砂が崩れ
易いために掘削性にはほとんど問題なく、主として排送性に
難がある。したがって、試験も自づから排砂管内の沈澱限界
を求めることに主眼にをおき、送水試験で浚渫ポンプおよび
配管系の性格を知り、ついで浚渫試験において、含泥率・流
速その他の関連項目の変動状態を調べた。        
 試験結果から、排送距離に対する能力限界を実用性能図上
に明示し、浚渫試験から求めた洗浄時間比によって、これの
妥当性を示すことができた。さらに、土質を細砂および砂利
混り砂に大別し、過去の運転実績と本試験から得た能力限界
を対比すると共に、運転時間の構成割合を知ることによって
、いわゆるポンプ船の能力である運転時間当り揚土量を求め
ることができた。                   
 以上の試験結果をもとにして、将来排送距離がさら・・・


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