港湾技研資料

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高圧噴流の構造に関する実験結果、及びモルタル試料掘削実験結果について

港湾技研資料 NO.0060 1968.09

執筆者藤井喜一郎,守口照明,近藤基
所属機材部 (作業船研究室)

要旨

 近年、港湾工事における浚渫埋立作業の大規模化、複雑化
にともない、従来の浚渫船等による浚渫は、高深度及び硬土
盤などにおける作業がますます困難になり、新たな作業方法
及び浚渫装置の改善の必要性が生じるようになった。殊に高
土盤、岩盤などの圧縮強度の比較的高い地層での掘削作業は
、従来の機械的なカッター、ディパーなどによる掘削方法で
は不可能であるため、高圧の噴流水を用いて破壊する方法が
考えられるようになり、また、かなりの効果的な掘削作業を
期待されると思われる。                
 本資料では、圧力40〜50?/?程度の噴流を用いて実
験室内の水槽の中で噴出させられた噴流の基本的な構造につ
いてまず実験、解析し、従来の研究報告と比較、調査した。
 今回の実験の結果、使用したモルタル試料だけに関しては
、噴流の圧力の2倍前後の圧縮強度を持つ試料の破砕が可能
であった。しかし、これは特殊な条件下における試料につい
ての結果であるために、噴流による岩盤の破砕条件に関して
、なお今後深く検討しなければならない。        


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