尼崎港第１閘門の腐蝕調査をして、次の結果を得た。　　
　凸鋼矢板平端部と同じく平均干潮面直下付近の桁材の縁な
ど閘門の突出部に集中腐蝕が発生する傾向があり、これらの
腐蝕速度は１．０？／ｙｒ以上である。これに対して、肉厚
方向の閘門腐蝕速度は０．１？／ｙｒ以下である。また、以
上の腐蝕傾向は閘門の付帯施設の一つであるスクリーンにも
見られる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　この結果、鋼構造物の腐蝕の実体を把握するためには鋼構
造物全体について腐蝕調査することが必要である。