港湾技研資料

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清水港三保防波堤の漂砂に関する実験的検討

港湾技研資料 NO.0154 1973.03

執筆者佐藤昭二,田中則男,佐々木克博
所属海洋水理部

要旨

 清水港における三保防波堤建設によって付近海浜に与える
影響を移動床模型実験および現地観測資料にもとづいて検討
した。水平鉛直とも縮尺1/100で清水港々口部分の模型
をつくり、湾内発生波としてENE方向の波と台風時のSS
E方向の波を用いて実験を行った。           
 三保防波堤は、汀線にほぼ直角に建設されるが、汀線との
間に開口部を設けるので、防波堤より港内側にトンボ口が発
生し、それより港内側は汀線が後退する傾向がある。しかし
、その程度は、さほど顕著でなく、変化状況を見て必要があ
れば、トンボ口の堆積砂を後退箇所へ補給すればよい程度で
ある。また、本海岸の港内側における年間漂砂量は、航空写
真の汀線変化から約3万立方米程度であることがわかった。


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