港湾技研資料

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任意個数試料のFFT(Fast Fourier Transform)算法とそのスペクトル解析への応用

港湾技研資料 NO.0155 1973.03

執筆者桑島進,永井康平
所属海洋水理部

要旨

 1965年、CooleyとTuheyによって発表され
た高速度有限フーリェ変換の算法(FFT)を発展させ、試
料数が2nという数で表わされる場合ばかりでなく、どんな
数の場合でもFFT法が使えるプログラムを開発した。FF
Tを使ってスペクトル解析を行う場合に問題となるウィンド
ウとフィルターの型について、いくつかの例を比較検討した
結果、ウィンドウについてはBinghamらの提唱するデ
ータウィンドウの型が比較的すぐれていることを示した。ま
たフィルターについては筆者らの使った放物線型が良い結果
を与えることを示した。                
 次にクロス・スペクトル解析にFFTを応用した場合の算
法を示すとともに、通常行なわれてきた方法と比較し優劣を
明らかにした。さらにバイスペクトルや、より高次のスペク
トル解析にもFFTが応用できることを示し、開発したバイ
スペクトル解析のプログラムを使って実例を示した。   


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