港湾技研資料

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沈埋トンネルの耐震計算と模型振動実験について

港湾技研資料 NO.0172 1973.12

執筆者中野拓治,森賢治
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 京浜運河を横断する延長1160mの沈埋式海底トンネル
に対し、3種類の方法でその耐震性を検討した。1つは沈埋
トンネルを含む地盤を多質点系にモデル化し、地震波による
応答計算を行なうもの、第2の方法は設計スペクトルを用い
て静的に計算を行なうもの、第3の方法として地盤をゼラチ
ンで、トンネルをシリコンゴムで縮尺模型を作り、振動台に
より地震波を入力し、実験的にその地震応答を求めるもので
ある。                        
 応答計算と振動実験は、その結果が概ね一致し、応答計算
法が種々の仮定を置いているがトンネルの地震時の挙動をよ
く反映していることが実験的に確められた。       
 設計スペクトルを用いる静的計算法は、計算が容易で便利
な方法であるが、実際の運用に当ってはまだ検討の余地があ
り、応答計算法との比較した場合はかなりの差異が生ずるこ
とがわかった。                    


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