港湾技研資料

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大型タンカーの接岸力調査

港湾技研資料 NO.0176 1974.03

執筆者大谷博包,上田茂,市川建,杉原賢正
所属構造部 海洋構造研究室

要旨

 大型タンカーが、シーバースに接岸する場合の船舶衝撃力
を明確にするために、現在稼働中の2箇所のシーバースにお
いて、船舶接岸時の防舷材およびドルフィンの変位を測定し
、吸収エネルギーを実測した。また、同時に接岸速度、接岸
点、排水トン数などの試量を調査し、現行計算法による計算
による接岸エネルギーとの比較を試みた。その結果、以下の
ことが明らかになった。                
 (1)船舶接岸速度は概ね6?/secであり、10?/
    secを越えるものは数例であった。      
 (2)船舶は岸壁法線に直角に平行接岸することはほとん
    どなく、重心回りの回転運動を伴なっている。  
 (3)接岸エネルギー係数は多くの場合0.5以上である
    。                      
 (4)実測による接岸エネルギーは計算上の接岸エネルギ
    ーより大きくなる傾向がある。         


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