港湾技研資料

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1973年根室半島沖地震などの被災例による現行設計法の検討

港湾技研資料 NO.0184 1974.06

執筆者三橋郁雄,中山種清
所属設計基準部 (設計基準課)

要旨

 1973年根室半島沖地震および1968年十勝沖地震に
より被災をうけた港湾のけい船施設について、現行耐震設計
法により安定の解析を行い、現行耐震設計法の問題点とくに
震度について検討を行なったので、これを報告する。   
 現行設計法として、滑動理論、転倒理論、および地盤支持
力理論(片山・内田法)を用い、現行設計法上の重要な地震
力の概念である震度を、重力式構造物に限って各港湾域毎に
同一なものとして推定したところ、各理論毎に求められる震
度が互に矛盾することなくその存在範囲を推定でき、その値
は地盤の水平最大加速度の重力加速度に対する比よりも小さ
く、その8割〜4割の間にある。また海に凸な隅角部の震度
は非隅角部分より2割程度大きい結果を得た。      


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