港湾技研資料

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港湾工事材料としてのシラスの工学的性質(その3)剛性壁に作用する土圧特性

港湾技研資料 NO.0211 1975.03

執筆者善功企,沢口正俊,高橋邦夫,橋本光寿,篠原邦彦
所属土質部 土性研究室

要旨

 シラスを港湾工事材料として用いる場合の適用性について
の一連の研究のなかで、主として、剛性壁に作用するシラス
の土圧特性を明らかにするための実験を行った。小型の模型
土圧槽を用いて、シラスと標準砂の土圧分布、土圧合力を測
定し、両者の比較検討を行った。また、三軸試験機を用いて
シラスの静止土圧係数を測定した。以上の実験から次のこと
が明らかとなった。                  
 1)気乾状態のシラスの主働土圧係数の実測値はCoul
  ombの式より求めた値とほぼ等しい。       
 2)飽和状態のシラスは、飽和状態の標準砂よりも主働土
  圧が42%小さい。                
 3)シラスは比重が小さく、内部摩擦角が大きいので、主
  動土圧は小さくなり,裏込め材としての利点を持つ。 
 4)シラスの静止土圧係数の測定結果は0.42〜0.5
  2であった。                   
  なお,ここで用いたシラスは鹿児島県大崎町のシラスで
  ある。                      


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