港湾技研資料

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港湾工事材料としてのシラスの工学的性質(その5)振動三軸試験による動的性質

港湾技研資料 NO.0211 1975.03

執筆者梅原靖文,善功企,浜田浩二
所属土質部 土性研究室

要旨

 振動三軸試験により、シラスの流動化条件ならびに動的せ
ん断定数を求めた。標準砂の結果ならびに普通の砂に対する
既往の成果を参照し、シラスの工事材料としての適用性を検
討した結果、次のような結論を得た。          
 1)乱したシラスは普通の砂よりも流動化しやすい。  
 2)シラスの動的内部摩擦角は静的内部摩擦角よりも5〜
  7°小さくなるが、低下の割合は普通の砂にくらべて特
  別著しいものではない。              
 3)シラスには工学的材料としての利点がいくつかあり、
  盛土、裏込め、中詰め材として使用する場合には、ある
  程度の締固めを行い、流動化に対する危険性を減少させ
  ることにより、工学材料としての利点が活用される。 
 4)埋立材料あるいは締固めが行えない場合には,工事材
料としてシラスを積極的に活用する利点はない。     


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