港湾技研資料

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港湾工事材料としてのシラスの工学的性質(その6)振動台試験による動的性質

港湾技研資料 NO.0211 1975.03

執筆者土田肇,倉田栄一
所属構造部 (耐震構造研究室)

要旨

 九州南部に分布するシラスは、その土質工学的特性から特
殊土として取扱われている。これの港湾工事材料としての適
用性を検討する試験の一環として、飽和シラス層の振動試験
を実施した。この試験は人工的に堆積された飽和シラス層の
流動化に対する安定性を調べるために実施した。試験は内寸
法262?(長さ)×50?(巾)×100?(高さ)の振
動箱内に作られた厚さ70?の試験層に約3.2Hzの正弦
振動を与える方法により実施した。試験においては加速度を
約50galsまで数段階に変化させた。試験の結果、ゆる
づめの飽和したシラス層は流動化し、液体とほぼ同じ挙動を
示した。全く同一方法により実施された新潟地震で流動化し
た砂についての試験結果と比較して、シラスは流動化し易い
材料に属すると判断された。              


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