港湾技研資料

一覧へ戻る

コンクリート用骨材としての沖縄産骨材の特性について

港湾技研資料 NO.0240 1976.09

執筆者関博,大即信明
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 沖縄県においては、河川産骨材の入手が困難であり、コン
クリート用骨材として、品質の劣る砕石および海砂を使用し
ている。                       
 本文では、沖縄産骨材および沖縄産骨材を用いたコンクリ
ートの基礎的試験、すなわち、骨材の比重、吸水量試験、コ
ンクリートの圧縮強度試験等を行ない、その問題点および対
策を検討した。                    
 試験結果より問題点としては、(1)粗骨材は一般に粒形
が悪く実積率が小さい、(2)細骨材は比重が小さく吸水量
が大きい、(3)コンクリートは強度が低くワーカビリチー
が悪い、などが明らかとなった。それらの対策として考えら
れることは、(1)粗骨材は実積率を高くする、(2)細骨
材は良質な砕砂東を混入して使用する、(3)一部沖縄産骨
材を用いたコンクリートにおいては、河川骨材を用いたコン
クリートよりも単位セメント量を増加させる、などである。


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.