港湾技研資料

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港湾環境における鋼材の腐食・防食試験

港湾技研資料 NO.0241 1976.09

執筆者善一章,阿部正美
所属構造部

要旨

 港湾環境における鋼材の腐食・防食試験を行ない、次の結
果が得られた。                    
 1)長尺材の平均腐食速度は、室内で両球型マイクロメー
ターによる肉厚測定から算出しても重量減量から求めても大
差ない。                       
 2)6年材の平均腐食速度(片面)は、海上大気中で0.
07〜0.08?/yr、飛沫帯で0.27〜0.29?/
yr、潮位間で0.05〜0.13?/yr、海水中で0.
06〜0.10?/yr、海泥中で0.02〜0.05?/
yr、陸上大気中で0.065〜0.16?/yr、陸土中
で0.01〜0.03?/yrである。         
 3)新潟港海水中における電気防食電流密度は、正常海水
中の所要防食電流密度、50mA/?を上廻った。これは主
として河川水の流入による海水比抵抗の増大によるものと思
われる。                       


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