港湾技研資料

一覧へ戻る

須磨レクリェーション海浜における突堤・離岸堤の海水交換にあたえる影響

港湾技研資料 NO.0243 1976.09

執筆者佐藤昭二,加藤始,木村久雄,高松恭文
所属海洋水理部

要旨

 レクリェーション用の海浜が侵食されつつある須磨海岸に
ついて、養浜計画に基づく海浜安定のための突堤や離岸堤を
設けた場合、これらの構造物が海水汚濁に対する影響を実験
的に調べた。                     
 実験に使用した模型は水平、鉛直縮尺を1/100とし、
一定水深の定常な潮流および夏期の小さい波を作用させた場
合について、流れの分布や染料の拡散を詳細に測定した。 
 模型は、定常流で潮流に関するレイノルズ数も小さく層流
であるので実験結果から突堤や離岸堤の配置の影響を定量的
に把握することはできなかったが、定性的な相対的比較を得
ることができた。そうして、突堤や離岸堤の配置や構造を適
度に考慮すれば、養浜がない現況よりも海水交換を促進され
る結果が得られた。また、海面附近に開口部を設けたスリッ
トケーソンは堤内浄化に有効であることも確認した。   


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.