港湾技研資料

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不規則波実験における入・反射波の分離推定法

港湾技研資料 NO.0248 1976.12

執筆者合田良実,鈴木康正,岸良安治,菊地治
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 本資料は、造波水路内の隣接する2点の同時波形記録から
入・反射波の波高を分離推定する方法を提示するものである
。                          
 この方法は規則波、不規則波の両者に適用可能であり、特
に不規則波実験のための有力な解析手法を提供する。2点の
同時波形記録はFFT法によって解析し、全成分のフーリェ
係数を求めてこれから入・反射波の各振幅を推定する。入・
反射波のスペクトルはこの結果を平滑化することによって求
められる。入・反射波の分離は、波高計間隔が半波長の整数
倍の条件の近傍では誤差の増大のために適用困難である。こ
のため、不規則入・反射波高は分離推定の有効周波数範囲内
のエネルギーをまず求め、この比の平方根値として反射率を
定義した上で,合成波のエネルギーを配分する形で推定する
のが適当である。                   


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