港湾技研資料

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防潮施設基礎地盤における地中地震動観測

港湾技研資料 NO.0251 1977.03

執筆者荒井秀夫,斉藤節文
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 大都市における防潮施設の耐震性を検討する基礎資料を得
るために、船橋、東京、名古屋、大阪の4個所の施設基礎地
盤内で地震動を観測した。各観測地点においては、深さ約3
m、20m、50m、90mに地中地震計を設置した。観測
した記録のうち、比較的振幅の大きいもの30個を選び解析
した。                        
 観測した地震動のフーリェスペクトルを求め、地震および
地盤の性質による影響を調べた。最も深い地点におけるスペ
クトルに対する各深さの地点におけるスペクトル比を求め、
地盤の卓越振動数について検討した。次いで、横波による重
複反射理論によって、深さ3mの地点において観測した記録
から地盤内地震動を推定し、観測した地震動と比較検討した
。重複反射理論によって計算した最大加速度の深度分布と観
測した最大加速度の深度分布を比較し、それらの分布と横波
速度の深度分布との関係を調べた。           


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