港湾技研資料

一覧へ戻る

北海道太平洋沿岸地域の大地震時における地盤加速度

港湾技研資料 NO.0252 1977.03

執筆者野田節男,上部達生,千葉忠樹
所属土質部 動土質研究室

要旨

 北海道太平洋沿岸地域における地震防災対策の基礎資料と
して、大地震時における各地点の地表での最大加速度を重複
反射理論による地盤応答計算により求めた。過去においてこ
の地域にもっと大きい影響を与えた1952年十勝沖地震を
想定した場合、襟裳岬から十勝地方の沿岸地域にかけてが地
盤加速度が大きく、340〜400gal程度となった。近
い将来発生が予想されている地震の空白域を震源域とする地
震を想定した場合には、この震源域に近い霧多布港がもっと
も地盤加速度が大きく241galとなった。1973年根
室半島沖地震を想定した場合には、根室半島で大加速度とな
り280〜350galの地盤加速度が得られた。青森東方
沖地震を想定した場合について計算した地盤加速度で大加速
度が強震記録の実測値、墓石の転倒等により推定された合震
度からみて妥当なものであると判断される。       


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.