港湾技研資料

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建設後20年を経過した鉄筋コンクリートさん橋の劣化状況調査

港湾技研資料 NO.0255 1977.03

執筆者関博,堀井義一
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 けた、スラブ、パイル等の鉄筋コンクリート部材から構成
されるさん橋式けい船岸について、現地調査による表面観察
、試験体におけるコンクリートの各種試験および鉄筋の腐食
状況の調査、等を実施し、劣化状況を検討した。     
 本調査および試験の結果によると、          
 1) 感潮部に位置する部材は、海面上あるいは海水中に
   位置する部材に比較して、コンクリート中に蓄積され
   る塩分量は増加する傾向にある。         
 2) 所要の品質を有するコンクリートを入念に打込み、
   締固めおよび養生を適切に実施し、適正なかぶりが確
   保されているときには、材令20年程度で十分な耐久
   性を期待することができる。           
 3) 適当なかぶりは、プレキャストコンクリート部材で
   4〜5?以上、現場打ちコンクリート部材で6〜7?
   以上と考えられる。               


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