港湾技研資料

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不規則波を用いた港内静穏度解析

港湾技研資料 NO.0271 1977.09

執筆者合田良実,鈴木康正,蜂須賀和吉
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 従来、静穏度実験は規則波を用いて行なわれることが多か
った。しかし、規則波では実際の海の波の状態を再現できな
いこと、また波高の測定値の場所的な変動が大きいなどの問
題点があった。そこで一方向スペクトルを持つ不規則波に対
する港内波高を測定し、規則波による測定結果と比較したと
ころ、不規則波実験の優位性が確認できたので、不規則波を
用いた静穏度実験の具体的な手順を示した。       
 また、港内の静穏度を定量的に評価するための一手法とし
て、港内波高超過出現率による方法について述べた。そのた
めの港内波高の推定法として、ここでは水理模型実験、電子
計算機による回折計算および折返し図法を用い、より海の波
に近い方向スペクトルを持つ波に対する港内波高を求める方
法を示した。さらに,その結果から港内の各地域の波高超過
出現率を算定する方法を,具体例を用いて述べた。    


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