港湾技研資料

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MEMによる波浪スペクトル計算に関する考察(1)−特に予測誤差とフィルター長について−

港湾技研資料 NO.0273 1977.09

執筆者高橋智晴,広瀬宗一,佐々木徹也
所属水工部 (海象観測研究室)

要旨

 パワースペクトルを計算する方法として、J.P.Bur
g(1967)によりMEM(Maximum Entro
py Method)が提案されたが、従来の方法(FFT
法、相関法)に比べて非常に分解能が高く、また非現実な仮
定をしないで済むという点でより現実的なスペクトルが得ら
れるとされている。本稿ではMEMを簡単な正弦波、及び現
地波浪に適用し、MEMの分解能とS/N比、初期位相、P
.E.F.(Prediction Error Filt
er)の長さ、及びデータ数の関係を調べた。      
 本稿における計算によると、P.E.F.長の決定に赤池
の基準がよく用いられるが、この適用には種々問題のあるこ
とがわかり、予測誤差パワーとフィルター長の関係を図示し
て大まかな基準を示した。               
 最後に海洋波のMEMによる分析結果に基ずいて海洋波の
非定常性について議論している。            


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