港湾技研資料

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レジンコンクリートの耐海水性について

港湾技研資料 NO.0275 1977.09

執筆者関博,大即信明
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 レジンコンクリートは、構造部材として種々の優れた特性
を有している。これらの樹脂を使用したレジンコンクリート
を港湾構造物や海洋構造物に用いるには、海洋環境下におけ
る十分な耐久性が保障される必要がある。        
 本実験においては、3種の不飽和ポリエステル樹脂を対象
とし、これらの結合材を用いた3種のレジンコンクリートに
関して、構造部材設計上重要な項目である強度、さらには埋
設PC鋼材の腐食性状などについて海洋環境下での経年変化
を検討した。                     
 材令5年までの暴露試験結果によると、(1)レジンコン
クリートの劣化は、陸上部、海中部、感潮部の順で大きくな
る傾向がある、(2)イソフタル酸系の耐海水性が比較的優
れてる、(3)シランカップリング剤の効果はほとんど認め
られない、(4)レジンコンクリートに埋設したPC鋼棒は
点食を生じた、などが明らかとなった。         


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