港湾技研資料

一覧へ戻る

リーフ上の波の変形に関する研究

港湾技研資料 NO.0278 1977.09

執筆者高山知司,神山豊,菊地治
所属水工部 (高潮津波研究室)

要旨

 水深が0mから5mと非常に浅く、長さが200〜2,0
00mにもなるリーフに波が侵入して来た場合のリーフにお
ける波の変形特性を明らかにするために模型実験を行った。
模型としては、リーフ上先端部に連続あるいは不連続の環礁
がある場合とない場合の3種類である。波は不規則波を用い
、風波およびうねり性の波を対象とした。        
 実験の結果、波高は斜面上で最大値を示し、その直後は急
激に減少するけれども、その減少率は次第に小さくなり、最
終的には一定値に近づく傾向を示す。平均水位は斜面上から
リーフ先端部にかけて上昇し、最大値を示した後は除々に減
少する。この減少は模型の継ぎ目や側壁とのすき間からの水
の流出によると思われる。               
 このような実験結果を下にして,環礁なしリーフにおける
波高変化および平均水位の上昇量を算定する実験式を提案し
た。波高変化については,環礁がある場合についてもこの実
験式が適用できることがわかった。           


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.