港湾技研資料

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来島海峡のコノ瀬撤去に伴なう北流時の流況変化について

港湾技研資料 NO.0281 1978.03

執筆者木村久雄,高松恭文,佐藤昭二
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 来島海峡はわが国で有数の難水路である。このため、航路
の抜本的改良を図ることが計画されている。その手始めとし
てコノ瀬の凸部−19mまでの撤去工事が実施されようとし
ている。                       
 コノ瀬撤去に伴なう周辺水域の潮流変化については、水理
実験により南流時の状況はすでに研究ずみである。そこで本
研究では、北流時の定常流を取り上げ、まず現況の水理特性
を調べ、続いてコノ瀬を撤去した場合について比較検討した
。その結果コノ瀬を撤去すると、(1)流れがスムーズにな
り乱れが減少すること。(2)さらに順流域が東寄りに移動
し、小島北側の反流域が拡大されること。(3)拡散係数は
、104〜105立方糎/secのオーダーであり、コノ瀬
を撤去した場合が幾分小さくなることなど潮流に対する効果
を明らかにした。                   


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