港湾技研資料

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沖縄周辺の波浪特性について

港湾技研資料 NO.0283 1978.03

執筆者高橋智晴,広瀬宗一,佐々木徹也
所属水工部 (海象観測研究室)

要旨

 本稿は沖縄周辺においても磯崎・宇治のモデルに基づくス
ペクトル法を用いて波浪推算を実施し、この結果を沖縄にお
ける波高の実測値のそれぞれについて確率波を算定して設計
波高を評価するための基礎資料を提供した。       
 昭和49年と50年に沖縄に何らかの影響を与えたと思わ
れる低気圧をすべて抽出し、これらの進路、速度、中心気圧
と中城・那覇の実測値の関連性を把握し、先に20ケースを
選んでおこなった推算値からPetruaskas・Aag
aardの方法で沖縄周辺の8格子点で波向別確率波高を算
定している。                     
 また拠点観測の実測値より種々の波高諸元について確率波
を算定し、それらの間の関係を調べた。         
 推算値から求めた確率波高によると、那覇ではNNW方向
が最大で50年確率波高は約11.00m程度である。  


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