港湾技研資料

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濁度測定における粒径の影響について

港湾技研資料 NO.0284 1978.03

執筆者宮崎昭児,早乙女保二,増田勝人
所属機材部 (特殊作業船開発室)

要旨

 汚濁調査に欠かせない計器の一つに濁度計があり、光学式
のものが広く用いられている。しかし、測定方式が種々様々
で測定値の不一致という問題に悩まされることが少なくない
。本報告では、三種類の測定方式の濁度計を用いて濁度測定
を行ない、それに及ぼす粒径の影響を検討した。対象土砂は
港湾海域の汚泥5種類と人造研摩材4種類である。その結果
、次の点が明らかにされた。              
(1)濁度(T)と懸濁物質量(S)との関係は、S=n1
dm1・Tで表わされる。指数m1は対象土砂の比重の影響
を受け、定性的には比重が大きい程、大きな値をとる。また
散乱光式、透過光式、積分球式の順に大きな値をとった。係
数n1への色調の影響は明らかでなかった。       
(2)透視度(T)と懸濁物質量との関係は、S=n2ds
m2・tr−1で表される。              
指数m2は対象土砂の比重が大きいほど大きな値をとった。


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