港湾技研資料

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広島湾、瀬戸内海西部および北九州沿岸地域の大地震時における地盤加速度

港湾技研資料 NO.0285 1978.03

執筆者上部達生,野田節男,千葉忠樹
所属構造部 地震防災研究室

要旨

 広島湾、瀬戸内海西部及び北九州沿岸地域における地震防
災対策の基礎資料として、大地震時における各地点の地表で
の最大加速度を重複反射理論による地盤応答計算より求めた
。広島湾沿岸地域で1686年の地震を想定した場合、各地
の地表での最大加速度は200〜500gal、芸予地震を
想定した場合は300〜600galであった。北九州沿岸
地域で679年の筑紫における地震を想定した地震の場合は
博多港周辺で200〜500gal、その他の沿岸地域では
100〜300gal、1898年の山口県見島での地震を
想定した場合は100〜300gal、であった。さらに、
南海道沖地震を想定した場合には、広島湾沿岸地域で130
〜280gal、瀬戸内海西部および北九州沿岸地域で90
〜230galであった。これら得られた各地点の地盤加速
度は、想定した各地の被災状況の記録と比較して、妥当なも
のであると判断されている。              


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