港湾技研資料

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波による海浜流の数値計算の一例

港湾技研資料 NO.0290 1978.06

執筆者佐藤昭二,永井紀彦,小笹博昭
所属海洋水理部

要旨

 海浜流は漂砂現象や拡散現象の重要な要因であるが、これ
を十分な精度で計算するプログラムはまだ確立されていない
。この論文は、港湾技術研究所の保有するADI法による潮
流計算プログラムに、ラディエーションストレスの項や波に
よる水粒子運動に伴う海底摩擦の項を加えて、海浜流の数値
計算をおこなったものである。             
 計算の収束性を確保するため、タイムステップを追うに従
って除々にラディエーションストレスを与えることにした。
計算結果の妥当性は、先におこなわれた模型実験の結果と比
較することによって検討した。その結果、本計算では波によ
る水粒子運動に伴う海底摩擦係数は、通常考えられている値
より大きめに評価した方がよいことがわかった。ただし、計
算例としては波が海岸線に直角に入射した場合のみを扱った
。                          


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