港湾技研資料

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矢板壁の模型振動実験−根入部前面が斜面の場合−

港湾技研資料 NO.0297 1978.06

執筆者荒井秀夫,斉藤節文
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 矢板壁の根入部前面が斜面である場合の地震時における問
題を調べるため、根入部の受働土圧によるタイロッド取付点
の回りのモーメントが、平面と斜面のときほゞ等しい2種類
の矢板壁模型について振動実験を実施し、その結果を比較し
た。模型は剛控え壁をもつ矢板壁である。実験結果の主なも
のを述べると、次の通りである。            
(1)模型の加速度応答特性および控え壁に作用する荷重は
、根入部前面が平面であるか斜面であるかにかゝわらずほゞ
同様である。                     
(2)斜面の場合には、平面の場合に比べると、振動によっ
て根入部の固定度が低下しやすくなって根入部が前方へ変位
する結果となり、控え壁の変位量が小さく、壁本体の曲げモ
ーメントがわずかであるが大きくなる。         


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