港湾技研資料

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海底着座型長尺サンプル摂取装置(MAS−76)の開発について

港湾技研資料 NO.0306 1978.09

執筆者松本一明,堀江宏保,小川富美子,小林茂雄
所属土質部 (土質調査研究室)

要旨

 大水深における海洋構造物の設計や建設に当って基礎地盤
の土質に関する正確な情報が必要である。筆者らはさきに、
マリンオートサンプラー(MAS−73)の開発について報
告した。検証実験の結果、シンウォールサンプリングとして
よい結果を得たが、この方式では地層を連続して採取するこ
とはできない。                    
 そこで今回は、MAS−73をさらに発展させる意味で5
.0mの長い連続した試料が採取できる海底着座型のフォイ
ルサンプラーを応用したサンプラー、いわゆるMAS−76
を開発した。この装置は、大水深に対応できる油圧ユニット
、およびコンパクト化も開発目的として含まれている。  
 現地検証の結果、従来困難であった海底表層部の軟弱土が
連続して採取できるようになり,その部分の強度特性および
圧密特性などの正確な情報入手が可能になった。     


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