港湾技研資料

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徳島海岸における潮流および汚染拡散の数値計算

港湾技研資料 NO.0309 1978.12

執筆者堀江毅,村上和男,亀山豊
所属海洋水理部 (海水浄化研究室)

要旨

 本計算は、徳島空港の拡張、ならびに吉野川河口の沖の洲
地区の埋立、小松島金磯地区の埋立による地形変化に伴う周
辺海域の流況変化、および汚染物質(COD)の拡散パター
ンの変化を数値シミュレーションによって予測したものであ
る。                         
 徳島空港の拡張規模が長さ600m、幅400mと比較的
小さいので、大領域計算と小領域計算の2つに分けて行った
。拡散計算は前者についてのみ行った。         
 計算の結果、流況については埋立予定地の周辺、特に吉野
川河口付近で若干の流向、流速の変化がみられるが、その影
響範囲は沖合には及ぼさない。濃度分布は、5ヶ年計画、将
来計画ともに若干の増加傾向がみられるが、これは負荷重の
増加に伴うもので、その値は0.1ppm以上である。空港
拡張による影響は、流況、拡散パターンともにほとんど認め
られないことがわかった。               


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