港湾技研資料

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リモートセンシング(MSS調査法)とその大阪湾海水交換調査への応用

港湾技研資料 NO.0331 1980.03

執筆者金子大二郎,高橋智晴
所属水工部 (高潮津波研究室)

要旨

 リモートセンシング技術の広域海象調査への応用が、自然
環境の効率的・平面的な実態把握のために重要であり、応用
開発が期待される。本研究では、多重スペクトル走査計(M
SS)を中心とした可視・赤外光帯の汚染・汚濁調査への応
用を目的として、赤外波長帯による大阪湾海水交換の実態把
握を試み、MSSと同時に実施されたSea Truth(
海上照合観測)とともに海水交換を考察している。また、可
視波長帯を利用した定量的な汚濁調査法の開発のために、C
CT(コンピュータ適合テープ)を用いて分光放射輝度によ
るディジタル解析の可能性を検討した。なお、本報告には港
湾関連調査への応用のために、関連技術や有用な情報の紹介
ならびに、調査実施上に考慮すべき事項についても記載した
。MSS測定は、大阪湾紀淡海峡の東西約30?、南北20
?の調査域について、1978年9月8日の大潮期の満・干
時に実施されており、湾水交換の流出入状況が鮮明に把えら
れている。                      


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