港湾技研資料

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浮遊式構造物の地震応答解析

港湾技研資料 NO.0337 1980.06

執筆者井合進,土田肇
所属構造部 (耐震構造研究室)

要旨

 この報告は、浮遊式構造物の地震応答解析の方法を、想定
した構造物に即して述べたものである。ひとくちに浮遊式構
造物といっても種々の構造形式のものが想定されているが、
ここでは、浮体を非線型復元力特性を有するダンパを介して
系留施設に係留する形式のものを想定した。まず、この形式
の構造物の動的特徴に合わせて、広い周期帯域をカバーし、
しかも地震波の波長と比較しうる範囲での変化を考慮した入
力地震動の設定方法について述べた。つぎに、構造物のモデ
ル化の方法について述べた。モデル化に当ってはダンパの特
性を忠実に表現すること、係留施設と浮体の相互作用を考慮
すること、地震波の成長と比較しうる範囲での地震動の変化
の影響を考慮すること、の3点に留意した。その上で,電子
計算機の記憶容量と計算時間の制約条件を満たすようにモデ
ル化を行った。ものモデルによる数値計算例も2例示した。


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