港湾技研資料

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多列円柱支持浮体のシミュレーションによる動揺特性の検討

港湾技研資料 NO.0339 1980.06

執筆者上田茂,白石悟
所属構造部 海洋構造研究室

要旨

 大型の浮遊構造物として多数の円柱によって支持された構
造様式があり、海上空港や海上都市などとして利用すること
が検討されている。この様な浮体の動揺特性を調べるために
は、浮体に作用する波力や造波抵抗力などを円柱間の相互千
渉効果を考慮して効率的に算定する必要がある。また、浮体
はドルフィンに防げん材などを介して係留されるが、その復
原力特性はヒステリシスを有する非線型な特性である。  
 本報告では、大型の多列円柱支持浮体の動揺特性を調べる
ため、上述したような浮体の特性、係留特性、外力の特性を
評価し得る動揺計算法を提示し、さらにこの手法を用いて多
列円柱支持浮体の動揺特性を調べた。          
 その結果、適切な相互千渉モデルが選定された。また,相
互干渉効果に及ぼす円柱間距離と円柱直径の比および円柱間
距離と波長の比の影響が明らかになった。さらに浮体の非線
型不規則波応答特性についても明らかにした。      


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