港湾技研資料

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埋立時の土砂の沈降挙動に関する実験(その1)

港湾技研資料 NO.0340 1980.06

執筆者白鳥保夫,増田勝人
所属機材部 (汚泥処理研究室)

要旨

 へどろなどの軟質土をポンプしゅんせつにより埋立を行う
場合、余水吐より流出する余水に含まれるSS濃度を予測す
ることが重要である。筆者らは埋立地内に整流壁などを配置
することによる沈降促進効果を余水濃度により評価すること
を試み、模型実験を行った。埋立地模型の大きさは6.8×
2.5mで、深さは0.1mを主とし、0.46mのものを
一部加えた。整流壁などの型は10種類で流量は4種類とし
、これらを組合せ約30ケースについて比較を行った。埋立
土砂としてはフライアッシュを用いた。         
 余水のSS濃度は流量が小さい場合は、各型による差異は
少なく、かつ理想的な沈殿池による計算値に近い。しかし流
量が大きくなると各型による差異が顕著になり、整流壁の無
い型の場合は上記の計算値より大きいが,中仕切潜堤などの
型ではこれよりも小さくなることなどが判明した。    


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